雪。S790

※S は、夫と別居してからの日

 

寒いなあ、と思っていたら、

雪が降ってきて、

バイト先の窓からチラつく雪を見ているのは、

綺麗で、ワクワクした気持ちになった。

空からの雪が地面にたどり着くまでの

ヒラヒラ感、一瞬の風に吹き飛ばされる感じ、

ずっとみていたい気持ちになる。

お客さんも途切れずにやってきて、

少ないバイトの人数ではそこそこに忙しく感じるほどだった。

 

休憩時間に外に出て、

おにぎりとお稲荷さん、

中華まんを買った。

相当お腹がいっぱいになった。

大満足、というか、

食べ過ぎた、というか。

 

午後も雪が降り続けて、

窓側の席を希望するお客さんが多かった。

その中に、珍しく昼からお酒を飲んで来たような

女性二人組が来て、

注文の仕方からして、酔ってる感じがして、

なかなか決まらない。

注文したものをテーブルに運ぶと、

2人とも寝ていた。

ぐっすり。

椅子から崩れ落ちそうなくらいに寝込んでいた。

…酔うのは怖い。

私もあんな感じだったのだろうか、と

だいぶ反省した。

私が帰る時間にも彼女たちは寝ていたので、

その後どうなったのか気になるところではあるけれど、

あれだけ寝ていたら、だいぶスッキリして帰ったのではないかと思う。

 

仕事が終わって帰る時に、外に出るとまだ雪が降っていて、

一瞬楽しい気持ちになった。

ただ、それも一瞬にして終わって、

そのあとは、転ばないように恐る恐る歩いた。

駅までの道、5回以上滑って、ヒヤッとした。

滑らないように、あらかじめ滑りながら歩く歩き方をして、

<オオ、これはいい>と思っていたけれど、

途中で予想外に滑って、これじゃダメだと知る。

じゃあ、もっと踏みしめる感じで?と

思いながら、踏みしめて歩いて、これはいい、

と思ったけれど、油断した時に滑る。

…靴の問題か。

まあ、転んでもいいように…転びたくないけど、

ポケットに手を入れて歩くのだけはよそう、

と思った。

雪の中を歩くだけで、

学んだあれこれ。

次に活かせるのか…。

 

夫が雪のことで

家族グループのラインに

昨日のことはなかったのか?

と思うようなメッセージを入れてきた。

ドン引き。

からしてみたら、まったく血のつながりのない

他人だと思いつつ、子供たちにとっては

父親で、なんだか、やっぱりすまんな、と思う。

 

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