知らない私のこと。 S747

※S は、夫と別居してからの日

 

朝からバイト。

一緒に立ち上げをした子は、

このまえ私が、酔っ払って意識がなくなった時、

介抱してくれた子。

あれこれと聞く。

私の話なのに、

知らない世界。

店長と仕事のことで言い争いをしていたそうで、

そして、電車から降りると

ホームで歩けなくなり、寝始めてしまったと。

で、<私はここで寝るから、帰ってね>

とその子にさよならを告げていたらしい。

駅員さんに頼んで、とりあえず駅から出るために、

車椅子に載せてもらった、と。

酔っ払いに応援を受けたり、

知らない人が声をかけて来てくれて、

飲み物を買って来てくれたり、

と。

色々な人にお世話になっていたらしい。

なんて話を聞かされても、

本当に記憶になく、

しかも、断片さえもない。

そして、他人事のように…

介抱大変だっただろうな、と。

介抱だけでなく、本当に疲れただろうな、と。

しかも次の日も仕事だったし、

本当に申し訳ないことをしてしまった…。

 

あの日からもう5日が過ぎているというのに、

なんだか胃の調子が悪い。

 

お店は、結構混雑していて、

人数も足りなくて、

バタバタだった。

その中で、注文をしたいのに、

取りに来てくれない、と

怒って帰ったお客さんがいた。

お店を出る時に、

<ずっと呼んでるのに、誰も来てくれなかったので、

クレームを必ず入れますから>と大きな声で言って

出て行った。

…そうですか。

テーブルの呼び鈴を押してくれたらよかったのに…。

と思いながら、どうすることもできない。

それか、各テーブル毎にタブレットでも置いて、

そこから注文してくれるのがいいけど。

そしたらオーダーミスもないのに…。

まあ、何より、今後は、水とおしぼりを持って行ったら、

<注文が決まったら、呼び出しボタンを押してください>

と必ず言えば、いいのかと。

まあ、きっとクレームが来るでしょう、そうは思っても。

 

新しい携帯が来た。

とはいえよくよく考えてみたら、変えなくてもよかったのか…。

新たな借金が増えただけ…か。

娘たちも変えたので、全部で3台。

息子が仕事から帰ってきて、

データーの移行をやってくれた。

テーブルの上に6台。

すごい光景だった。

とりあえず順調に終了した。

 

近所の友達が、

インスタントのスープと

洋服をくれた。

ありがたい。

 

仕事の3、4日間は、

忙しすぎて、何も考えられない…。

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