陽性者との暮らし。保健所からの連絡なし。保健所からの連絡なし。 S 648

※S は、夫と別居してからの日

 

非常事態宣言よ、家庭内。

保健所からは連絡ありませんね。

きっと保健所の人は3人くらいしかいないのかな?

で、こんな状況の時に電話が鳴りまして、

受話器をあげますと、

<食器を売っておりますが、

お宅で、欠けのない食器、ありませんか?

1枚からでも引き取りますので>と。

…?????

明るい男の人の声。

どっからうちの電話番号を?

<あっ、すみません、下4桁を順番に回してまして>

と。

ほぼいたずら電話ののり。

<で、お皿ありませんか?>

との問いに

<すみません、今コロナなんで>

<そうでしたか、では>

と言って電話を切ったけれど。

彼はどんな意味に捉えたのだろうか?

わからん。

世間はコロナですからね。

 

今日はゴミの日で、

娘の部屋にあるゴミは、

部屋から投げてもらうことになっていたのだけれど、

そんな姿を近所の人に見られることは避けたいところではある。

なんと言っても、近所の人たちは高齢者が多いし、

噂好き。

なので、投げる前に連絡をもらってみたけれど、

私がキャッチすると、これまた危険が孕んでしまうので、

投げ終わって連絡をもらう。

…どれが君のゴミ?よくわからんけれど、

ゴミの中に<冷えピタ>があったので、

それと思い、ゴミ置き場にさっと置き、整える。

そして、家に戻って、しつこいくらいに手洗い。

疲れる。

 

娘の部屋のゴミ袋も無くなったので、

仕方なく買いに行くことにする。

そして、下の娘にはカップラーメンのリクエストを受けて、

買って帰る。

いやいや、あれこれと買い込んでしまって、

不審者。

この時代に、そんなに買う?というほどに。

プラスチック袋を買うのを拒んだために、

少し前に買ったゴミ袋を出して使う。

思いのほか、小さい。

いくつもの袋に小分けして持つことに。

おかしい。

自分が何をしても、他人から<あいつの家に陽性者がいるんじゃないか?>

と思われているのではないかと思われるのではないかと考えたりしてる。

はい、いますけどね。

 

テレビをつけたら、

陽性者と暮らす家族が

あれこれと工夫している話が出ていたけれど、

結局、最終的にどうだったのかはわからなかった。

みんな感染したのか?わからん。

結論からやってくれ。

 

で、そんなこんなを考えながら、

全然違う脳内もありまして、

椎名林檎の青春の瞬き>の素晴らしさに感動して、

歌詞をノートに書き写してました。

すげーな、すごいな、言葉に震えてた。

そして、また一つ発見。

<瞬き><またたき>

なんかわからんけど<まばたき>だと思ってた。

ってか、まばたきでもいいのか。

これまた今知った。

そうそう、私は、言葉が好きなんだ、と再発見しました。

やったー、言葉好きー。

 

そして、また違う活動として…

この前友達から連絡が来て、

まあ、あいさつは

大抵<元気ー?>ってなもんで、

なんかこのタイミングで〜、と思って

娘が陽性であることを告げたら、

今日<何か送ろうか?>って。

泣きそうになったよ。

すまん。

そんなふうに気にしてもらうことが

申し訳なくて人に言えなかった。

彼女は、遠くに住んでるから言えたのかもしれないけど。

お気持ちだけで、嬉しいです。

 

ただ、何かあった時(よろしくない印象のこと)

うっかりそれを誰かに話してしまった後、

その人をどこかで試すように、

優しさを探そうとしてしまう自分がいるんだな、

と恥ずかしいことを思った。

それも当たり前のように。

なんとも言えないな、これ。

とはいえ、今回の友達にそんなことは思ってなかったけど。

 

さてと、見えないウィルスと戦ってます。

なんて、思う。

いや、戦ってる、っつうか、

すぐそばにおります、ウィルスさん。

で、今後どうなっていくのかしら?

すっかり飲み込まれて行ったりもあるのかしら?と思いながら、

生きていくってさ、なんて思ったりして。

生きていくってさ、こんな感じだったのにさ、

すっかり忘れててさ、

明日も明後日もおんなじように、過ぎていくだなんて

信じてたけど、

そうじゃないのよ、って、ウィルスが教えてくれてる感じ。

ねっ。