タイムウェーバー 112日目 別居8日目

母のお誕生日が近いため、

実家に兄弟と甥が

集まって、高級ステーキハウスで食事。

私は、朝実家へ向かう。

 

母にお土産で焼売を買おうと思ったけれど、

いつも同じものも、と思い、

肉まんとあんまんを買った。

そして、そこで売っていた小さな月餅を

電車の中で食べようと思い、買った。

朝の電車は、人が少ない。

月餅を食べる瞬間を考えながら、

周りを見回すと、

なんとなく食べる雰囲気でもなく、

しばらくそのままに…。

いつ食べればいいのだろうか?

と思いつつ…。

いくつもの駅を通り過ぎる。

このまま実家まで食べずに行くのか?

…いや、

月餅は一つしかない。

モヤモヤした。

…今なのか…。

と思いながら、ふと電車の中を見回すと、

ドア付近に立っている

若い女の子がカバンから、何か着るものを

出している。

…着物?

それを羽織り…。

次にまた、上着

を羽織る。

背中には、筆文字で何か書いてある。

そして、手甲?をつけ、

小さなポシェットをつけ…

ドンドンと変身していっている。

この子は、何者?

髪もポニーテールに縛り、

額のあたりに、細い紐をつけ、鉢巻きのように結ぶ。

そして、花の髪飾りのような物をだし、

髪の毛にさす。

…電車の中で、

静かに変身して、

降りていった。

私が月餅食べることなんてどうでもいいことだ、

と、思い食べた。

何を気にしていたのだろうか、とさえ思った。

 

実家に行くと、

食事まで少し時間があったので、

近所のおみやげ屋まで行くために、

兄に車を借りようと思ったけれど、

運転したことがなかったので、

エンジンの掛け方やらなにやらを聞いたけれど、

(私の車は、マニュアル車で、兄の車は、オートマ車のため)

結局兄が連れて行ってくれることになった。

 

食事会。

多分、実家の辺りでは有名な高級ステーキハウス。

普段食べることのないような金額のランチを食べることに。

母が元気でいてくれるおかげで、

みんなでお祝いできて、こんなにすごい物を

食べることができるんだと、感じた。

元気がいい。

 

帰りは姉と甥と3人で帰る。

姉は、私の住む駅の隣に住んでいる。

甥は、社会人5年目。

人付き合いが苦手なのだろうか、

そして自分の世界を広げないタイプなのか…

ずっとゲームをしていた。

ちょっと不思議。

 

家に帰ると、娘が床に寝っ転がって、

YouTubeを見ている。

きっと、一日中そんな状態だったのだろう…。

息子は、仕事。

 

夜ご飯を一緒に、と思っていたけれど、

息子は早く帰れそうにない、と言うことで

娘に食べたい物を聞いたら

<おしゃれな物>と。

…なに?

で、家で食べるなら、いらない、

と。

とはいえ、イカ焼きが食べたい、と。

…お洒落な物ではないだろう、それは。

と思いつつ、イカを買いに出かけた。

 

誰も、夫のことは口にしない。

 

そんな時期なのか…。