タイムウェーバー 92日目 スカイダイビングのこと〜長い話

ついに…スカイダイビング。

 

8時20分集合だというのに、

せっかちな私は、7時に到着。

桶川の東京スカイダイビングクラブ。

ずっと下道でタラタラと運転しながら行ったのだけれど、

その場所が近づくにつれて、

遠くに山が見えてきて、

畑も見えて来る。

空は、まだ朝になりきっていないような厚い雲に覆われている。

そして不思議と緊張感もない。

…なんだろう?

 

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娘は、ずっと助手席で寝ている。

8時くらいまで、ぼんやりとした時間を過ごして、

なんとなく人が動き始めた頃に、

受付に行く。

上空は、地上よりも20度くらい気温が低い、とのことだったから、

たくさん上着を準備していたけれど、

トレーナーで十分とのことだった。

一回飛ぶのに3時間、とのこと。

とはいえ、上に上がるまでが20分くらいで、そこから降りて来るまでが

5分くらい、とのこと、なので、

それ以外は、降り方の練習やら、心得やら、何やらがあるのだろう、と。

集合時間になり、娘と私の名前が呼ばれ、

それぞれ、ツナギを渡される。

それを着用後、

インストラクターとの対面。

娘は、撮影も希望していたので、

インストラクターに撮影してもらっていた。

周りの人たちは、みんなにこやかに握手をしながら、

よろしくお願いします、と笑顔で挨拶をしている。

私のインストラクターがやってきた。

背の高い男性。

普通に、どうも、って感じで、周りの人たちのような

握手もなかった…なんか、アレっ?という感じ。

ロッカーに車の鍵などを入れておいたので、その鍵をインストラクターに

預けるように言われていたので、早速渡す。

<返すのを忘れることがあるので、飛んだら、鍵のことを伝えてくださいね>

と言われる。

飛ぶためのハーネスを着用してもらう。

これから、数時間練習か、と。

ハーネスをつけ終わると、飛行機から出たら、とにかく身体を

反らせてください。顎を上に。手は、肩のハーネス部分を掴んでおいて。

やってみましょう。

ハイ。

で、そのあと、肩を叩くので、

そしたら万歳のポーズ。

やってみましょう。

ハイ。

で、地上に着く寸前に、出来るだけ足を前に出す。

やってみましょう。

ハイ。

 

ハイ、そんな感じでやってみましょう。

 

で、ドンドンとバンに乗り込む。

ドアのない、ドアの閉まらない、バンに、乗り、飛行機が止まっている場所へ。

…ひょっとして、もう飛ぶの?

まあ、飛ぶのだろうなあ。

バンから降りると、私のインストラクターが乗っていなかったことに気づく。

…不安。

少し待つと、次の車が来て、彼が降りてきた。

安心。

みんな、飛行機に乗り込んでいたので、私たちは最後だった。

…飛行機の中は、椅子もなく、2列になっていて、

インストラクターと体験者がセットになり、足を前に開きその間に

入り、また、足を開き、ドンドンと人が入っていく感じの体勢になっている。

狭い飛行機。

…そんな体勢になってからなかなか飛ばなかったけれど、

ドア?というか、透明のプラスチックみたいなシャッター形式のものを閉めて、

いよいよ離陸。

ドンドン上がる。

不思議と緊張感もない自分。

むしろ笑っている。

…大丈夫か、自分。

ふと、飛ぶことを思い出す。

そして、この大勢のことを思うと、

どうやら私は、初めに飛ぶ?

いや、隣の列の人の方が先?

そんなことを考えながら、

飛んだ瞬間の身体を反らす練習の自己練。

娘は、コックピットに近い場所にいたので、きっと最後の方なのだと思う。

顔を見たい、と思いながら、

身体が固定されていて、身動きが取れず、見られない。

もうだいぶ上がってきたなあ、と思ったところで、

インストラクターから

<あと半分くらいです>と告げられた。

なぬ〜?

インストラクターは、各自高度計を持っている、のだと思う。

大体高度がそこら辺、となった時に、はい、行きまーすという感じになっているのだと思う。

そうそう、4000mからのダイビング。

富士山より少し高い。

下を見ると、もう雲の上、な感じの風景。

富士山て、高いんだなあ、と思った。

そして、<気分はどうか?>と聞かれ、<大丈夫です>と言った後、

透明のシャッターが開かれて、最初に1人で飛ぶ人がいて、次が私。

もう、嫌だのなんだの言えるような状況ではない。

座ったままなので、滑るようにして、飛行機の出口に足を出し、ハイ、

と言われた瞬間に飛び出した。

記憶がないけれど、

多分ハーネスを掴み、身体を反らせ、

肩を叩いてもらった瞬間に万歳をした、と思う。

すごい、すごい、すごい。

雲を抜けると、

遠くに富士山が見える。

スカイツリーも見える。

そして、パラシュートが開き、一気に上に上がって行った。

ヒューンとした感覚になる。

あああああああああ

何度か旋回していたけれど、

それはかなり目が回る感覚になった。

地上には、ドンドン着陸している人たちがいる。

娘も下にいた。

…私が最初に降りたけど…。

足を前にして、走るように着陸。

無事着陸。

楽しい経験だった。

インストラクターの方にお礼を言って、

その後すぐに、<ロッカーの鍵を>と伝えて

返してもらった。

 

また、車に乗り込んでいたけれど、

スペースもないので、歩いていたら、

乗りなさい、と言われ、助手席に乗る。

そこには、娘もいた。

 

ツナギを脱いで、娘は、

撮影していたので、SDカードを受け取り、

受付にあるロッカーの鍵を開け、

時計や指輪や車の鍵を出してから、

受付の人に、ステッカーをもらう。

その後、SDカードがきちんと撮影されているかどうかを

確認してから帰るよう伝えられる。

できていた。

時間は、9時30分。

ほぼ、1時間。

32000円なり(現在は33000円)

 

なかなか楽しい経験だった。

娘がやりたいと言い出したことだった。

特に誘われたわけでもなかったけれど、

やってみてよかった。

娘がやりたい、と言わなければ、

私の人生で経験することはなかったと思う。

娘は、またやりたい、と。

私は、世界中でスカイダイビングをやってみたい、

と一瞬思った。

 

次は何やりたいだろうか?

 

…人生観は変わったのだろうか?

 

スカイダイビングをやる飛行機の中で、

<この瞬間を楽しもう>と思っていた。

もう、できない、無理無理、ということは、無しなんだと。

やると決めたことを、ただやるだけなのだ、と。

インストラクターがいたから出来たことだとつくづく思う。

1人で飛び込むのは、無理だと思う。

 

今回のことを経験する前に、

自分は、宇宙人で、地球に降り立つ、というイメージをしようと思っていた。

そんなイメージもすっかり忘れていたけれど。

 

改めて楽しく行こうと思った。

娘に感謝。

 

帰りに、父のお墓参りをして、

その後しゃぶしゃぶを食べに行く。

 

心に思うことは、実行するんだな、と。

思考は現実化する、ということなんだけれど。

何気ないことは、実行している感覚がないけれど、

全部、そうなんだと。

でも、現実化する、と考えると、

大きいものを想像してしまうけれど。

 

しゃぶしゃぶ食べたい、食べに行った。

って感じなんだと。

 

あー、いろんなことをドンドンやってみたくなった。

とりあえず、億を稼いでみたい、と。

そしたら、娘をファーストクラスでニューヨークに連れて行く予定。