タイムウェーバー 84日目

今までに経験したことのない大型台風19号(ハギビス)がやってきている。

 

今までに経験したことがないのだから、

全然想像できなくて、

何が起こるのかわからない、という不安を感じながら、

なんとなく、大切なものをまとめてみた。

 

そしてテレビをつけたままにする。

時々、携帯に警報が鳴り、避難勧告。

朝の自転で私の住むところは、

警戒レベル3だった。

…かなりまずいのか?と思いながら、

母の住むところを調べてみると、

警戒レベル5。

兄が母の家の隣に住んでいるのだけれど、

仕事の関係で東京に住んでいて、

とりあえず、兄がどこにいるのかだけは

知っておいたほうがいいのかと思った。

なんなら、母のところに行こうかとも。

 

地方に住む娘も帰ってきた。

ヤキモキしていると、

兄は、東京の仕事が終わったので、

今は母の家の隣にいるとのことだったので、

ホッとする。

 

雨が強い。

 

今回の台風は、本当に強いので、

車が横転するような突風が吹く、と言われていたので、

娘を駅まで迎えに行くのに、緊張しながら運転する。

 

雨戸を閉めると家の中が暗い。

そして、空気が湿っていて、

熱い。

 

これからどんなことになっていくのか…

想像がつかない、と思いながら過ごしつつ、

テレビを消すと、台風がきていることさえも忘れてしまっていた。

時々、携帯からの警報が鳴ると、

ドキドキする。

そして、そんな中、地震まで来た。

なにこれ?

 

キャンプ前に、作ろうと思っていた、

キャンディーレイを娘と作ることにする。

楽しい。

そのうち、息子も参加する。

…楽しい。

 

時々友達から連絡が来て、

なにをしているのかを聞くと、

トランプをやってる、と。

外にも出られないから

家族で過ごすしかない。

案外、楽しくやっているようだ。

娘の友達の家では、ワッフル作りをしている、とか。

 

大切なものをまとめて、

家族で過ごす。

 

そんな時間を過ごすなんて、

そのためのもののようにやってきたようにさえ感じる。

 

音叉のラインで、音叉を鳴らそう、

という連絡が来たので、

鳴らしてみる。

 

雨がそんなに降っていない時に、

案外、うち以外は避難所に行ってたりして、

と話し、

近所の避難所を見学しにいく。

体育館に電気はついていなかった。

犬の散歩をしている人もいた。

自転車に乗っている人もいる。

コンビニに行くと、買い物に来ている人もいる。

私たちもアイスを買って帰る。

 

テレビを見ると、アナウンサーが

今までにないレベルの台風です。

警告を待たずに、命を守る行動をしてください、

と判を押したように、伝えてくる。

<命を守る行動>

緊張する。

そのあとは、もう外に出るのは危険なので、

なるべく家の高いところに移動してください、と。

<垂直避難>

で、ふと、

皆さんの身体は、かなり緊張しているので、

筋肉をほぐしてください、と。笑笑。

すごい気遣いに、笑ってしまった。

 

時々風が吹いて、

オオ〜と台風の存在を感じつつ、

とりあえず、バーニングジャパンで飲もうと思っていた

ワインを飲む。

 

とりあえず、何もないことを祈ります。