※S は、夫と別居してからの日
お休みで、<ドライビングマイカー>を
観に行った。
ほぼ3時間なので、その時間の価値?があるのかどうか、
ネットで感想を調べてしまった。
<村上春樹の世界はわからない世界>だと感想を書いている人がいた。
そう、結局ひとの感想などわからないものだと思って、
観ることにした。
私は、良かったと思った。
面白い、っていうのとも違うけれど、
悲しくて、どうしようもない出来事っていうのがあって、
それを抱えて、生きてる人たちの話。
見た目じゃわからない。
すれ違って、交わって、
何が本当かわからないけど、
その人が誰かの真実みたいなものに触れると
誰かの大切なものを知ったような気になる、のかと。
そう考えてみたら、私は誰の真実にも触れてないな、と。
時々、日本語だというのに、その言葉だけが流れていて、
意味が飲み込めないことが数回あった。
まあ、本を読んでいてもそういうことがあるけれど。
静かに流れていく、誰かの人生を垣間見た、って感じかも。
原作を読みたいな、と思う。
そして、手話を学びたいと思った。
ここのところ、手話に興味があって、ずっとやってみたいと思っていたから。
韓国語の手話と日本語の手話で同じ表現のものがあった。
文法も似ているのだから、せめて手話が同じだったらいいのになあ、なんて思った。
私の日常は、いつも面白いことを見つけて、
笑ったり、怒ったり、心が揺れている。
それがいい、と思っているのだけど、
こういう映画を観たりすると、心が静かになって、
それを心地よく感じる。
もしかして、心静かに暮らしたいのだろうか…?
心が静かになる、と何度か思ったことがあるけれど、
それは私にとって褒め言葉なのだな。
家に帰ると、給付金の申請で不備があったとのことで、
書類が送り返されていた。
未記入にしていた所を記入するように、との指示だったので、
記入して返送する。
給付金、楽しみ。
ご主人が古い一軒家を買って、全部直していくのだけど、
<奥さんには申し訳ないけれど、面白いことをやるから、
最後には、僕と結婚して楽しかった、と思ってもらいたい>みたいな
ことを言ってるんだけど、
ああああああああああああ
そうそう、これなんだな、と思った。
私は、これがいいのだ。
うらやましいと思った。
そんな結婚がしたい。
子供たちには、是非ともそんな結婚をしていただきたい。
色々な気持ちになったけれど、
今日もよかったな。
うん、いい1日だった。