読書が私の日常を語り始める。 S 629

※S は、夫と別居してからの日

 

朝からバイト。

感染者数が増えているせいか、

お店はそんなに混雑しなかった。

しかも私は3時までだったので、

気が楽。

 

店長にも久しぶりに会った。

二日酔いとのこと。

とはいえ、お昼時に注文がたくさん入って、

そんなことを言っている場合ではなくなっていたけれど。

 

3時に仕事が終わって、

そのまま帰ろうと思ったけれど、

ふと…自分の時間があっても良いのではないか?と

思い直して、

帰りに喫茶店?に寄ることにした。

そして読みかけの<乳と卵>を読む。

川上美恵子さんの文章は、

やさしく、静かに語りかけてくる。

読みながら、どこか自分のことを思い出して、

物語と並行しながら、

自分の物語をなぞる。

全然関係ない話。

なんだろ、この感覚。

普段の暮らしの中に本があると、

私は日々のあれこれを言語化しようとする。

小説家?エッセイスト?きどりの自分。

でも、それが好きなんだと思う。

きっと何かを書きたいのでしょう、私。

そんなんで、<乳と卵>、なんだか泣けた。

そして読み終えた。

ホッとする。

最後まで読み終えたことに。

読み終えたのに、どんな話?と聞かれたら、

説明ができない。

読んでみて、と言うしかない。

 

家に帰ったら、カッピングの道具が来ていた。

楽しみ。

娘たちがお風呂から上がって、

それぞれにやった。

カッピングを取ったあとが紫色に

変わっていて、

それはあまりいいことではないのに、

どこか喜んでいるふうな娘。

不思議。

 

そういえば一緒にバイトをしている子の友達(男子)が

失恋したとのことで、

話を聞いてほしい、と連絡があったので

会ったら、泣かれてしまった、と。

その後も、長文の、まるで小説のような、

自分の状況を送ってくる、とのこと。

そして、読ませてくれた。

申し訳ない、と思いながら、読んでみると、もはや文学青年のよう。

難しい漢字やら表現があって、

意味がわからない。

そして、バイトの子が

<女の人って、綺麗になりたいとか、可愛くなりたいとか、

おしゃれしたいとか、痩せたいとか、そんな気持ちがあるけれど、

男の人は、ただ一点、モテたいだけなのかな?>と。

一瞬笑ったけれど、そうかも、と納得。

そうかもね。

えっ?女の人もモテたい、なのかも?

どうなの?