※S は、夫と別居してからの日
朝からバイト。
感染者数が増えているせいか、
お店はそんなに混雑しなかった。
しかも私は3時までだったので、
気が楽。
店長にも久しぶりに会った。
二日酔いとのこと。
とはいえ、お昼時に注文がたくさん入って、
そんなことを言っている場合ではなくなっていたけれど。
3時に仕事が終わって、
そのまま帰ろうと思ったけれど、
ふと…自分の時間があっても良いのではないか?と
思い直して、
帰りに喫茶店?に寄ることにした。
そして読みかけの<乳と卵>を読む。
川上美恵子さんの文章は、
やさしく、静かに語りかけてくる。
読みながら、どこか自分のことを思い出して、
物語と並行しながら、
自分の物語をなぞる。
全然関係ない話。
なんだろ、この感覚。
普段の暮らしの中に本があると、
私は日々のあれこれを言語化しようとする。
小説家?エッセイスト?きどりの自分。
でも、それが好きなんだと思う。
きっと何かを書きたいのでしょう、私。
そんなんで、<乳と卵>、なんだか泣けた。
そして読み終えた。
ホッとする。
最後まで読み終えたことに。
読み終えたのに、どんな話?と聞かれたら、
説明ができない。
読んでみて、と言うしかない。
家に帰ったら、カッピングの道具が来ていた。
楽しみ。
娘たちがお風呂から上がって、
それぞれにやった。
カッピングを取ったあとが紫色に
変わっていて、
それはあまりいいことではないのに、
どこか喜んでいるふうな娘。
不思議。
そういえば一緒にバイトをしている子の友達(男子)が
失恋したとのことで、
話を聞いてほしい、と連絡があったので
会ったら、泣かれてしまった、と。
その後も、長文の、まるで小説のような、
自分の状況を送ってくる、とのこと。
そして、読ませてくれた。
申し訳ない、と思いながら、読んでみると、もはや文学青年のよう。
難しい漢字やら表現があって、
意味がわからない。
そして、バイトの子が
<女の人って、綺麗になりたいとか、可愛くなりたいとか、
おしゃれしたいとか、痩せたいとか、そんな気持ちがあるけれど、
男の人は、ただ一点、モテたいだけなのかな?>と。
一瞬笑ったけれど、そうかも、と納得。
そうかもね。
えっ?女の人もモテたい、なのかも?
どうなの?