神々の遊び…?S 550

※S は、夫と別居してからの日

 

朝からバイト。

たった3日間お休みしていただけだというのに、

何もかもが新鮮な気がする。

 

暇なのかな?

と思っていたら、案外バタバタとお客さんがやってきて、

忙しい時間が過ぎた。

…暇だね、落ち着いたね、

だなんて言葉を言うと、

ほとんど決まって、その後に忙しくなる。

誰かが聞いていたのではないかと思うほど。

どう言うシステム?

 

で、忙しくなった時のために、

インカムをつけるのだけれど、

ふと、右耳と、左耳の聞こえの差を感じた。

いつもは、右耳にインカムのイヤホンをつけるのだけれど、

そっちにつけると、外の音が聞きにくい。

左耳にインカムをつけると、

外の音が聞こえやすいけれど、

インカムの音が小さい。

…病院に行こう。

こんなにはっきりと音の差を感じるとは。

驚く。

 

バイトのシングルマザーはここのところ、

突然お休みをするようになった。

その度に、誰かを探さなくてはいけないので、

結構大変になる。

とはいえ、彼女はシフトのことで

あれこれと注文がある。

…自由だな、としか言えない。

受け入れてくれていた場所があったのだろうな。

まあ、いっか。

 

朝、電車は意外にも人がたくさんいて、

その中に、結構な年齢の男性がいて(70代くらい)、

両手をつり革につかまり、立っていた。

座りたいのだろうな、と思いながら、

座っている人たちのほとんどは寝ていたし。

で、どっかの駅で、そのおじいさん?の前の席が空いた。

なのに…座らない。

えっ?どう言うこと?

と思いながら、私は座ることにした。

そして、そのおじいさんは、今度は向かい側の吊革につかまって

立っている。

次の駅で降りるのだろうか?と思ったけれど、

そうでもなく、

席が空いても座らない。

…なんとなく…

モヤモヤ。

誰かが電車に乗ってくるたびに、

なんとなく、嫌な空気。

…おじいさんさえ座ってくれたら、落ち着くのに…、

と思いながら。

遊んでんのかな?