※S は、夫と別居してからの日
なんか、お弁当も食べたくないから、
とりあえず健康調査票みたいなものに、
食欲なしにしたら、ゼリーを出してくれた。
お弁当を受け取るところに
部屋番号を書いておくので
持っていってください、とのこと。
特にやることもないし、
やりたいこともない。
暇だ。
テレビをつけていると、
何も考えない時間がどんどん過ぎていく。
それはスマホもそうなんだけど。
今日は、そこに抵抗感を覚えている感じの日、
のようだ。
なので、映画。
<5%の奇跡>という映画。
実話。
突然視力が5%になってしまった人が
それを隠して、いろんな人と交流を持つ話。
5%といったら、ほとんど目が見えてない。
それを見えているように、音や身体の感覚と
周りの人からの協力で
乗り越えていく。
すごい話だと思う。
人間の感覚が一つ塞がれてしまうと、
ほかの感覚が磨かれるのだろうな、と思えた。
人にもよるのだろうけれど、
どんなことがあっても、
どんな状況でも、
乗り越えちゃう人は、乗り越えちゃうのだろうな、
と思う。
その人の向き合い方次第で。
素直に望む、ということなのか。
部屋の床のジュータンを
コロコロ(エレベーター横に置いてある)で
掃除しようかと思ったけれど、
あれこれ考えたら、やる気が失せた。
ここに来ている人たちは、
感染している人たちで、
ホテルに泊まりに来たお客さんではない。
そう思うと、
自宅の延長のような状況の人たちが多くて、
ちょっと面白い。
話すことはもちろんないけれど、
話をしてもいいんじゃないか、とさえ思う。
みんな感染してるんだし、
もはや密でもいいんじゃないかとさえ思う。
みんな部屋で何してるんだろう?と思う。
元気そうだし。
下の娘は明日家に帰るらしい。