みんな感染してるなら密でもいいんじゃ?S893

※S は、夫と別居してからの日

 

なんか、お弁当も食べたくないから、

とりあえず健康調査票みたいなものに、

食欲なしにしたら、ゼリーを出してくれた。

お弁当を受け取るところに

部屋番号を書いておくので

持っていってください、とのこと。

 

特にやることもないし、

やりたいこともない。

暇だ。

テレビをつけていると、

何も考えない時間がどんどん過ぎていく。

それはスマホもそうなんだけど。

今日は、そこに抵抗感を覚えている感じの日、

のようだ。

なので、映画。

<5%の奇跡>という映画。

実話。

突然視力が5%になってしまった人が

それを隠して、いろんな人と交流を持つ話。

5%といったら、ほとんど目が見えてない。

それを見えているように、音や身体の感覚と

周りの人からの協力で

乗り越えていく。

すごい話だと思う。

人間の感覚が一つ塞がれてしまうと、

ほかの感覚が磨かれるのだろうな、と思えた。

人にもよるのだろうけれど、

どんなことがあっても、

どんな状況でも、

乗り越えちゃう人は、乗り越えちゃうのだろうな、

と思う。

その人の向き合い方次第で。

素直に望む、ということなのか。

 

部屋の床のジュータンを

コロコロ(エレベーター横に置いてある)で

掃除しようかと思ったけれど、

あれこれ考えたら、やる気が失せた。

ここに来ている人たちは、

感染している人たちで、

ホテルに泊まりに来たお客さんではない。

そう思うと、

自宅の延長のような状況の人たちが多くて、

ちょっと面白い。

話すことはもちろんないけれど、

話をしてもいいんじゃないか、とさえ思う。

みんな感染してるんだし、

もはや密でもいいんじゃないかとさえ思う。

みんな部屋で何してるんだろう?と思う。

元気そうだし。

 

下の娘は明日家に帰るらしい。

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