※S は、夫と別居してからの日
ああ、暇。
朝からうどんが出た。
なんだか嬉しくて、
珍しく完食に近かったけれど、
考えてみたら、うどんです。
野菜とお肉がのっていたけれど、
うどんなんです。
そのメニューに心躍らせた自分です。
おととい、少し咳が出たので、
健康調査表に書いたら、
薬を出してくれて、
その後、どうか?と看護師さんから
電話が来る。
大丈夫です。もう薬は要りません。
ちゃんと対応してくれているのはありがたい。
テレビを見ても、
天気だろうと嵐だろうと、
そんなことが私の中では、
遠い世界の出来事になっている。
どうせ日曜日まで出られないのだから。
ここのホテルで無料の映画配信、というのがあるので、
確認する。
この作業、ここへ来た時にも確認したけれど、
変化なし。
そして驚くのが、洋画が多分40本くらいあるのだけれど、
その中の<ブルースリー>シリーズの多いこと。
そして邦画は<大紋シリーズ>(よくわからないけれど)
の多いこと。
どんなチョイスなのだろうか…?????
で、あんまり観たくもなかったけれど、
暇つぶしに
<グッドワイフ>というメキシコ映画を観た。
お金持ちのお話。
子持ちの奥様同士の女の世界。
持っているもの、住んでいる場所、
買い物の場所、食べてるもの、
着ているもの、全てにピリピリと神経を尖らせ、
美しく、競いながら、
気にしてないふりをする。
そんな世界。
まあ、私の生きてきた世界とは無縁。
庶民として生まれ、庶民の暮らしを送って、
私は、今までそんな派手な世界に憧れさえ持ったことがない。
悲しいほどに。
うちの下の娘は子供の頃、勘違いも甚だしい、
と思えるほどにお姫様の世界に憧れていたから、
庶民暮らしでも、そんな世界に憧れることもあるのかと思うと、
やはり、素質か。あっ、子供だからか?
まあ、何より私はそんな素質がないのだ。
それにしても、ワイフたちの喫煙ぶりには
驚く。
喫煙しないので、火の始末が気になって仕方なかった。
余計なお世話だけれど。
好きになった人がたまたますごいお金持ちだった。
だから、今はお城で暮らしてるんです、
なんてこともあるのか?と思いながら、
やっぱりそうなるには、
多少、美しさも必要だと思う。
そこからして、私がそもそも欲しがってはいけないものだ、
ということを心得ていたのかもしれない。
自由に望んだっていいのにね。