パーフェクトワールド。S891

※S は、夫と別居してからの日

 

ホテルの部屋の窓から外を眺める。

曇り。

雨が降る、と言われていたけれど、

なかなか降る様子もない。

そして、私は、日曜日までここから

外へは出られない。

外を眺めるだけ。

飛行機に乗ってるような感じ。

コロナ発、行き先は…、日常か。

 

ホテルの部屋は1人なので、

お風呂に入ったり、トイレに行ったりが自由。

そして1日3回、

食事の準備ができた時のみ部屋から出ることを許される。

食事はお弁当。

…もう、飽きてしまった。

ほとんど食べられない。

パンが食べたい。

フルーツも食べたい。

生野菜のサラダが食べたい。

なんてことを思いながら、

それを楽しみに出所を待つことにしましょう。

 

パーフェクトワールド>を観た。

前から観たいと思っていた映画。

この前間違えて<フィールドオブドリームス>を

借りてきてしまった。

それはそれでよかったけれど。

ちょうど今、Huluで配信されている。

嗚呼、なんとケビンコスナーのカッコ良いことか、と、

ときめく。

そして、時代背景が60年代で、

車や雰囲気も素敵。

私の大好きなものが全部あるんじゃないか、と思うアメリカ。

ずっとドキドキした。

というか、ハラハラした。

やっぱり何かから逃げ続けるのを観るのは、

緊張する。

観客の自分は、その映画の全体もわかっているだけに、

あれこれ心配してしまうのだ。

主人公が知らないことを知っている私は、

頭の中が忙しい。

 

8歳の少年フィリップと脱獄囚ブッチの時間。

男同士。

ブッチは優しい。

世間では、問題を起こしてしまうタイプだけれど、

それもきちんと理由がある、んだろう、と思える人柄。

みんな優しくしてほしいのだ。

何かあったら理由を聞いてほしいのだ。

でも、それがないままに、起きたことだけを責め立てられる。

そうだ、結果が全てなのだ。

やる前に想像してみれば済んだ話かもしれない。

そんなことはたくさんあるのかもしれないけど、

やっぱり何より、優しくされたい。

わかって欲しい、のだ。

どんな世界が欲しいか、って、

自分を受け入れてくれる世界なのだ。

それがパーフェクトワールドなのかもしれない。

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