ユーミンがいてよかった。S1442

※S は、夫と別居してからの日

 

朝からバイト。

お砂糖泥棒は、懲りずにやってきた。

立ち上げが3人で、

開店と同時にお客さんがたくさんやってきたので、

見張ることができなかったけれど、

自由にスティックシュガーを

取っては、自分の持ってきた買い物袋に仕舞い込んでいる。

オーダーしたものを持っていく、

袋の口が開いていて、

砂糖が丸見えだった。

注意しようとさえ思った。

隣の席の砂糖にも手を伸ばそうとした瞬間に、

<お席のご移動ですか?>

と聞いたら

咄嗟に腰をさすって、

<腰の具合が…>

だなんて言っていた。

驚く。

多分私が見ていない隙に

あちこちのテーブルのものに

手を伸ばしていたと思う。

毎週毎週、懲りない人だと思う。

 

お店を12時半まで、

4人で回す。

もちろん忙しく、

ハロウィンのイベントなのか、

子供たちも多い。

マネージャーと社員と

おばちゃんのバイト。

やるしかない。

マネージャーが申し訳なさそうにしていて、

両替に行ったついでに

飲み物を買ってきてくれた。

すまん。

とはいえ、やっぱり会社がダメなんだな、

と思う。

労働基準局に言ったところで、

改善するできるものがあるのだろうか。

頑張っても報われないのだ。

相談しても何もしてもらえないのだ。

辞めてもいいけれど、

今私が辞めたところで、

別に何も変わらないだけだ。

 

今日はユーミンのコンサートがあったので、

仕事が終わってすぐに着替えて

会場へ急ぐ。

ちょうどはじまった瞬間に到着。

すごい。

すごい。

キャー。

50周年、ってすごいな。

どんな。

70を前にして、

このセット。

すごい。

曲も昔からの曲ばっかりで、

そりゃあ歌える。

曲を聞けば思い出が一緒に流れてきて、

ああああああああああーと。

<選ばなかったから、失うのだ>なんて

そうなのだよ、なんてつくづく思った。

歌詞の一つ一つの言葉が、

本当に丁寧で、素晴らしく、

才能に溢れているんだな、と。

コンサートが終わる頃、

私の人生にユーミンがいて本当によかった、

と思えた。

ずっと一緒だった。

今回、友達が2週間前に

ヒョイとチケットを当ててくれたことに感謝。

お客さんの感じを見ると、

色々と乗り越えて来ただろう、と思われる夫婦が

多いのではないかと思えた。

思い出の曲ばかりだろうな、と。

 

私にはそんな人がいないのだ。

これが私の人生か、とも思えたけれど、

これでいいのだ。

 

言葉と向き合いたい。

そう思う。

言葉がつれていってくれる世界に

突き進んでいきたい。

 

ユーミンに感謝。

あなたがいて、本当によかった。

 

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