※S は、夫と別居してからの日
朝、4人の立ち上げ。
朝から忙しい。
なんじゃこれ、と思うほど。
しかも外国人。
仕込みも追いつかない。
で、10時にこの前入った新人さんが来る、
とのことで、期待していたけれど、
来ない。
マネージャーに連絡をしたけれど、
全然既読がつかない。
…まさか。
なんてそんなことを思いながら、
目の前のやるべきことに追われる。
マネージャーが11時に来ると、
やはり、彼は辞めた、とのこと。
誰もが残念に思いつつ、
誰もが納得。
この忙しさの中の長時間労働じゃ、
あまり希望が持てない。
残念だ。
マネージャーもやってくるなり、
<今日も厳しい戦いになりそうです>
なんて言ってたけど、
そんなのは是非ともお断りしたい。
みんな分かりきっているのだから、
面白いことを言って欲しい。
ほとんどキッチンをやっていたけれど、
みんなが休憩を取り始めて、
ホールになった。
というか、その時はスタッフが3人…。
どういうこと…??????
ベビーカーでやってきた親子がいて、
その人たちを席に案内した。
注文を受けて、しばらくすると、
赤ちゃんがぐずっている声が聞こえた。
まあいつものことだ。
と思っていたら、そこの席から呼び鈴があったので、
行ってみると、
<申し訳ありません、
子供がぐずっているので、
お料理も全部キャンセルします>と。
そうなんですか…。
と思った瞬間、そのお母さんの顔を見たら、
涙が流れていた。
えー。
そんないいのに、と思いながら、
どんどん涙が溢れていた。
いやいや、私まで泣けてくる。
<またお待ちしております>としかいえなかった。
もっと何か言えることやできることがあったのではなかっただろうか、
と思いながら、
彼女を思うと泣ける。
いろんなお母さんがいて、
子供が泣いてもほったらかしの人たちが
普通すぎてるのに。
悲しくなる。
さてと、結局あそこのバイトは、
新人さんにとってなかなか厳しいところで、
人がいつかない。
どこの飲食業も人手不足らしい。
ハワイでは、モーニングだけのウエイトレスが、
チップを含めて、月に100万円稼いでいるらしい。
もしかしたらそんな世界なのか。
明日も仕事。
6時から働く予定。
どんどん生活が早回しになっていく。