※S は、夫と別居してからの日
バイトが11時からで、
そうなると、気が抜ける。
朝、ボランティアの人たちに、
ラインで辞めることを伝えた。
自分でも、ラインで?
と思ったけれど、そもそもが
ほぼライン上でしか繋がっていなかったので、
選択肢としてはそれしかなかった。
とはいえ、自分の中で、来週までやって、
挨拶してから辞めようかとちょっと悩んだ。
でも、もうその中に参加することを
私が拒絶しているのを感じた。
絶対にイヤ。
だから、もう辞める。
ラインを送ったら、
一人の人から連絡が来た。
<自分のせいでは?>と。
<はい>と言いたいところだった。
連絡が来ていたのを知っていたけれど、
すぐに見ないで、バイトに入った。
忙しかった。
そこそこに。
店長とキッチンだった。
手の空いた時に、仕込みをする。
やろうと思った瞬間に
あれこれ注文が入って、仕込みはそっちのけになる。
気がつくと、グチャグチャ。
それの繰り返し。
でも、楽しかった。
時々パニックになるけれど、
楽しい時間だ。
バイトが終わって、
ライブに行った。
<島崎智子さん>の。
意外な場所に存在するライブハウス。
いや、もしかすると、意外な場所ではなかったのかもしれない。
初めて降りた駅、Googleマップで検索して、
到着。
こぢんまりした素敵なところ。
そして、島崎さん、素晴らしかった。
面白すぎる。
なんだろう、あの感じ。
泣けた。
目の前で歌っていること、
彼女のピュアな気持ちを感じた。
とても優しくて、壊れやすそう。
でも、力強くて、無邪気。
笑っているけれど、きちんとした目を持って、
見つめている。
そんなことを音楽と歌で表現する。
フルートとチェロとコントラバス。
良かった。
音楽で暮らしている人たちなんだろうな。
いいな、と思った。
ライブハウスにいたときに
ふと、<違和感>について考えた。
違和感て、本当に自分の中のサインだと思う。
それを感じたら、そこに同調しようとするのではなくて、
離れてみるのがいいのかもしれない。
ボランティアのこともあったけれど、
夫との暮らしもそうだったな、と。
その感じの中にいると、
なんとなく<自分が悪い>と自分を責めて
そこに留まろうとしてしまう癖があったな、と。
きっと今までの自分の暮らしの中で、
そう思い込むことの方が楽だったんだろうな。
<人は変わらない、自分が変わる方が簡単>
ずっとそう思ってきたけれど、
勘違いしてた。
ってか、どういう意味?それ。
自分が変わってうまくいくような環境なら、
多分違和感もなく変わると思う。
でも、そうじゃなくって、
自分を変えてまで、そこに居続けなければいけないのか、
って時は、もう違うってことだと思った方がいいな、と。
もはや自分の持ち物は、いつまで続くのかわからないけれど、
時間しかないのだ。
悩んだり、嫌な思いしてる時間なんか、ない。
おい、わかってるのか?私。
楽しむことだけが、生きること。
それだけを求めて、笑っていこう。